MP3 (MPEG1 Audio Layer-3)

 今回はリフレッシュのお話です。情報関係に強い方、あるいは音楽に興味のある方ならご存知の方もおられると思います。MP3は最近話題を呼んでいる音声圧縮技術のフォーマットの一つで、音楽CDのデータを約1/10に圧縮する事が出来ます。それがどうしたと言って読むのを止めないで下さいね。この圧縮の考え方が面白いのです。

 CDなどでは実際に人間の耳には聞こえない音がたくさん鳴っています。超高音域や超低音域、または大きい音と同時に鳴っている小さな音など。これらの音を削ぎとってなおかつ情報技術を駆使して実際に人が聴いてもほとんど変わらない音質で、1/10の圧縮を実現したものです。軽く使いやすいデータとして顧客に提供する、つまり品質を下げずにサービス向上をはかる。これってCS(顧客満足)そのものですよね。

 MP3の使い道で注目されているのが携帯用プレーヤーです。デジタルカメラの記録媒体として普及してきたメモリーカード等にこの音声データを記録して音楽などを楽しむのです。半導体に記録されたデータから直接音を再生して楽しむと言う雰囲気が、若者の人気を呼んでいるようです。駆動部分が無いので振動に強く、小さくて重さも100グラム以下と言う軽さです。ジョギングなど軽いスポーツをしながら音楽を聴くのに絶好のグッズなのです。弱点はメモリー量がまだ十分とはいえず、数時間という長時間の音楽等には対応できませんが、第2世代のメモリー量が多い製品も発表されつつあります。

 それが建築に何の関係があるかって?そう仕事にばかり結び付けないで下さい。データの軽さを生かして電子メールに添付してボイスメールを送るなんて事も出来ますが、情報に追い回されてばかりではなく、たまには情報技術の恩恵を十分に楽しんでみてはいかがでしょう。