マグニチュード

 

■マグニチュードて何ですか?
マグニチュード(M)は、地震の規模を表す目盛りです。値が1増えると、つまりM7とM8では、エネルギーは約30倍になります。
■マグニチュードを作った人は?
1930年代に米国の地震学者のチャールス・リヒター先生が、カリフォルニア州で起きる地震の大きさを決めるために、世界で初めてこの目盛りを作りました。
■マグニチュードは何種類もあるの? 
現在、マグニチュードには、七種類もの違った決め方があります。この中には、実体波という地震の波を使って値を決める「実体波マグニチュード」とか、表面波を使う「表面波マグニチュード」とかがあります。また、「津波マグニチュード」というのもあります。最近、国際的な地震規模の比較基準として使われている、七つ目のモーメント・マグニチュードが作られました。これはある面積の断層が、地震の時に何メートル滑ったか、という量を元にしてエネルギーを計算するマグニチュードです。
■日本の気象庁マグニチュードは?
現在、気象庁が使っているマグニチュードは表面波マグニチュードの一種で、横揺れと縦揺れの最大振幅と震央距離、震源の深さから求めています。算出が容易なため、速報性に優れています。
■気象庁マグニチュードの見直しは?
鳥取県西部地震で気象庁は、「M7.3」と発表し、先の阪神大震災の「M7.2」を数字の上で上回りました。同庁の発表した数字が実際の被害に比べ大き過ぎるのでは、との指摘が専門家らから相次いだため、『気象庁独自のマグニチュードの算定法を見直し、夏を目途に運用を開始します。1994年以降にM6.5以上を記録した地震について再計算し、検証を踏ふまえて、改善します。また、「モーメント・マグニチュード」の値についても、来年を目途に、公表します。』という内容の記事が、最近の新聞で報じらました。

〈昭和設計 構造設計部 山本豊弘〉