建設CALS/EC

『公共事業支援統合情報システム』の略称で、「これまで紙でやりとりされていた公共事業に関する情報を、標準に基づいて電子化し、情報機器をネットワークに接続することにより、特定の機器、システムに縛られることなく、組織を越えて情報の伝達、共有、処理、加工、検索、連携を可能とする環境の総称」です。
CALSは国内ではContinuous Acquisition and Life-cycle Supportの略として用いられることが多く、直訳すると「継続的な調達とライフサイクルの支援」となります。CALSはもともと、米国国防総省が1980年代に軍の後方支援のために作った、ペーパーレスを図るための情報システムのコンセプトでした。
 ECは、Electronic Commerceの略で、「電子商取引」と訳されます。ネットワーク上での電子化された商取引を意味するものですが、最近ではインターネットを利用した、一般家庭でのオンラインショッピングを意味することが多くなってきたようです。
 建設CALS/ECの中でも、建築士に馴染みのあるCADについて取り上げます。CADはComputer Aided Designの略で、「コンピュータ支援設計」と訳されています。業務では様々なCADが使われています。電子納品を行うにあたり、いろいろなCADソフト間で正確にデータの交換ができる共通ルール(中間ファイルフォーマット:交換標準)を定める必要があります。そこで、SCADEC(Standard CAD data Exchange format in japanese Construction field)を組織し、官民の建設業界関係者及びCADメーカ(37機関、201社)等が参画し、SXF標準と呼ばれる交換標準が開発されました。
 こういった標準フォーマットは、公共事業だけでなく、一般的な工事にも発注者、設計者、施工業者間で有効に使われるツールとして、更に開発が進められる事を期待します。

[平田建築構造研究所 児玉 修祐]