ゼロエミッション

地球資源の枯渇やダイオキシンの発生などから、ゴミ問題への対応が、社会的に重要な問題となっている。
そうした中で、考え出されたゼロエミッションとは、産業界における生産活動の結果排出される廃棄物のリサイクルを推進してゼロにするという考え方である。
産業界の産業活動によって排出される産業廃棄物を有効活用することにより、循環型産業システムを目指し、新しい産業集団を確立することを目指している構想である。
すなわち、廃棄物や廃熱として捨てられるものを必ず活用して、無駄に燃やされたり、埋められたりしないようにすることである。
ゼロエミッションにおける産業廃棄物の有効活用と、従来から浸透している産業廃棄物のリサイクルの考え方には、大きな違いがある。リサイクルの考え方は産業廃棄物削減を目指すものであり、全ての産業廃棄物がなくなるわけではない。しかも、削減に膨大なコストがかかる。
ゼロエミッションでは、産業廃棄物や原材料に生産性を求めていくことに注目し、産業廃棄物を全くなくすことを目標としている。つまり、あらゆる廃棄物を資源に置き換えて、様々な産業連鎖を構築する過程に用いることを目指している。
ゼロエミッションは、現在のリサイクル概念を否定しているのではなく、これらの動きを一歩前進させたものである。

[大成建設設計部 杢谷通夫]