最近のニュースでは、個人データ漏洩が話題になっている。結果、情報社会 の急速な進歩に伴い、個人データの管理要求が高まってきている。
従来から使用されてきたパスワード（暗証番号）・ＩＤカードでは、偽造盗難の危険が増大している。
しかし、「個人固有の特徴」　指紋、虹彩、顔といった情報を用いたバイオメトリクスが信頼度の高い認証方法になりつつある。
特に防犯面においてバイオメトリクス技術が使用されている。現状、ドアの開錠は鍵、暗証番号、カードに主体をおいてきたが、新築マンションでは、指紋認証、虹彩認証、顔認証による開錠になっている。
以下に、それぞれの認証方法の特徴を示す。

�@　指紋識別ー従来より警察による個人識別の絶対的方法とされている。指紋は万人不同で世界に同じ指紋は存在しない。一生変わることが無い。
�A　虹彩識別ー虹彩の独特パターンは一生変化することがない。両眼の虹彩が同一コードを確立することはありえない。
�B　顔識別ーカメラから画像を取り込み、顔検出を行い顔の特徴点の位置ポイントを登録しデーター化する。動いている人の顔を識別し個人認証できる。

今後のバイオメトリクス技術としては、声紋認証、静脈認証が認知されつつある。近い将来、カード、現金を持たなくてもショッピングが可能になり、自宅のドアも鍵なしで、出入りできるようになる日が来る。個人の特徴がすべてのキーと成り得る。

［住友電設資材部　　大饗通夫]