■第76回■ クール ビズ(COOL BIZ)

今年もまた暑い季節がやってきた(この7月末に作成している)。今年は、夏の季節が近づくにつれ、「クールビズ」という言葉を耳にするようになった。
この「クールビズ」という言葉の「ビズ」はビジネスを意味し、夏を涼しく過ごすための新しいビジネススタイルという意味が込められているそうである。この言葉は、地球温暖化防止のために国民一人ひとりが実践可能な活動のひとつとして誕生した。
ところで政府は、今年2月発効した京都議定書における日本の温室効果ガス排出量削減6%の目標値を実現するために国民的プロジェクト「チーム・マイナス6%」を発足し、さまざまな運動を開始した。一人ひとりの力を結集し、チーム力で「チーム・マイナス6%」を実現し、地球環境を守ろうという思いが込められている。
CO2削減のために誰もが実践できる六つのアクションプランが設定されている。その一つに「冷房は28℃に設定しよう」というアクションプランがあり、環境省では「チーム・マイナス6%」の活動の一つとして夏のオフィスの冷房設定温度を28℃程度にすることを広く呼びかけ、この室温でも涼しく効率的に働くことのできるノーネクタイ、ノー上着等の「夏の軽装」を推進していくこととなった。「夏の軽装」を推進するにおいて、「涼しく効率的に格好良く働くことができる」というイメージをわかりやすく表現した夏の新しいビジネススタイルの名称を広く一般に公募し、地球温暖化防止に対する問題意識の更なる向上を図ることとした。今年、春に一般から応募のあった約3000点の作品について審査の結果、この「クールビズ」という名称が決定した。




[大成建設 杢谷通夫]